後部硝子体剥離
後部硝子体剥離が起こると、硝子体の後ろの部分の膜が網膜に写り、明るい所や白いところを見つめたときに虫や糸くずなどが飛んでいるように見えます。これが飛蚊症と言われる現象です。目をこすったり瞬きをしたりしても消えません。飛蚊症になる仕組みは、硝子体がわずかに含んでいる線維が原因です。加齢とともに線維状のものと液状のもので分離が起こり、空洞が作られ、さらに進行すると眼球の内壁から硝子体が離れて不安定になります。その硝子体と一緒に線維状のものがゆらゆら浮いているように見え、本人は影として認識します。この影が、目を動かすことによってかたまりのようなものや輪のようなものが飛んでいるように見えるのです。これは生理的な飛蚊症なので問題はないですが、病気になっている可能性もあります。網膜に穴が開いてしまう網膜裂孔や、網膜が剥がれてしまう網膜剥離になると手術が必要です。
投稿日:2023年9月29日 カテゴリー:眼の症状