涙嚢炎
角膜の透明な膜が汚れないよう、常に涙が涙腺という涙のタンクから放出され、まばたきにより涙を角膜全体に押し広げ、角膜に潤いを与えながら表面のゴミを洗い流しています。洗い流された涙は、約10%程蒸発し、残りは目の鼻側にある涙点という小さな穴に吸い込まれます。この穴は右目、左目の鼻側に1個ずつ上下についていて合計4個あります。この穴から10~15ミリほどの長さのパイプが鼻の方に通っており、これを涙小管といい、上まぶたと下まぶたそれぞれに分かれています。この2本のパイプが太い1本になりスポイトの形をした涙嚢という袋に涙がたまり、その後鼻に通じる鼻涙管を通ってのどの方へ流れていきます。まばたきをすることで、涙嚢が縮んだり膨らんだりして、涙を吸い込みやすくしており、目から鼻へ抜けるこの涙道が詰まる病気が涙嚢炎です。
投稿日:2019年10月4日 カテゴリー:眼の症状