生活と眼圧
眼圧とは、目を閉じてその上からゆっくり目に指を当ててみると、ゴムまりのような弾力を感じます。この硬さが眼圧です。眼圧をコントロールしているのは、房水という水で、毛様体という瞳の奥にある組織から1分間に2.5マイクロリットル産出され、約100分で前房という部屋の水が入れ替わっています。房水は、角膜や水晶体へ栄養を運んだり、線維柱帯というフィルターを通して、老廃物を除去しています。この房水の流れに病的な異常が出れば、眼圧が上昇してきます。
病気でなくても眼圧が上昇してくることもあります。例えば、目を強く閉じたり、呼吸を止めてじっとしていたり、と入れて強くおなかの筋肉に力を入れたりすると、眼圧が瞬間的に上昇することがあります。仕事上、ネクタイで首を強く絞め、書類を書くのにうつむき姿勢を長時間とっていたり、ストレスなどで眼圧が上昇していることもあります。
また、コーヒーに含まれるカフェインやたばこ、水の飲みすぎなどでも眼圧が上がることもあります。
病的な理由で眼圧が上昇することももちろんありますので、健康診断などで眼圧の上昇を指摘された場合は眼科を受診しましょう。
投稿日:2017年8月13日 カテゴリー:眼の症状