薬物飛入
目の中に薬剤が入った場合、その薬剤の性質、濃度、時間によって症状が大きく異なります。一般に酸性の薬剤とアルカリ性の薬剤とを比べると、アルカリ性のものの方が非常に病後の経過が悪いです。また、薬剤が目に入ってからどのくらい時間がたったのかで、病後の経過が大きく左右されるため、薬剤が目に入ったら、まずは水道水でいいので、目を最低10分以上は、洗い流してください。通常、自分で十分に目を洗ったと思っていても、せいぜい5分以内で、かつ痛みのために目を閉じたまま洗っている場合がしばしばありますが、それでは、不十分です。しっかりと目を開いて最低10分以上はあらってください。何もしなかったり、市販の目薬を点しただけで時間がずいぶんたった後に、まだ痛みが取れないからといって眼科を受診しても手遅れの可能性があります。