コンタクトレンズ ハードレンズとソフトレンズ
凸レンズには虫眼鏡のように像を拡大する作用があり、凹レンズには像を小さくする作用があります。しかも度が強いほどこの作用も大きいため、両眼の度数が違いすぎる場合には、両眼にそれぞれ会ったメガネをかけると、大きさの違ったものがダブって見えて実際には使用に耐えません。普通両眼のレンズの差は2D以内までが実用できるとされています。
コンタクトレンズは、角膜の上に直接のせるものですが、この場合には拡大、縮小の作用がごくわずかになる利点があります。したがって、強度近視の方や強度遠視の方でも自然にものが見え、外見上も厚い眼鏡をかける必要がなくコンタクトレンズの良い対象となります。強度近視ではさらに、レンズによる指標の縮小が避けられるため、メガネでは出ないような視力まで上がる可能性もあります。コンタクトレンズは樹脂でできており、ハードとソフトに分けられます。ハードは文字通り硬く、黒目より小さく、瞬きや眼を動かすときに角膜の上でかなり大きく動いています。そのため異物感もあり、初めての方は慣れるのに、1週間~2週間かかります。ソフトは水分を多く含み、軟らかく、角膜全体をおおい、動きはわずかです。ソフトは初めての方も慣れやすいですが、水分を含むため取り扱いに十分注意が必要です。
コンタクトレンズは、医療用具です。結膜炎、角膜炎、ドライアイなどコンタクトレンズを使用できない病気もあるので必ず眼科で診察をうけましょう。また、使い始めてからも定期的な検査を受ける必要があります。当院でも各種コンタクトレンズの処方、定期検査を承っております。お気軽にご相談ください。
投稿日:2017年4月18日 カテゴリー:コンタクトレンズ 眼鏡