角膜(黒目)には酸素が必要です
コンタクトレンズは角膜という眼の表面の黒目の部分に直接のせるレンズです。角膜も体のほかの器官と同様に酸素を必要としています。もしも酸素が足りない状態が長く続くと角膜の細胞がどんどん死んでしまいます。しかも、この角膜の細胞は一度死んでしまうと新しくつくられることがない細胞です。角膜の細胞は角膜全体に栄養をいきわたらせる役割をしており、栄養が不足すると、透明だった角膜が濁ってしまうこともあります。角膜はいつも酸素と栄養を必要としているわけです。しかし、コンタクトレンズを角膜の上にのせると、角膜が空気に直接触れずにレンズ越しに酸素を得ている事になります。
最近のコンタクトレンズは酸素透過性が高いものが多く、かなりの程度の酸素を得ることが出来るようになりましたが、やはり裸眼にはかないません。コンタクトレンズを何年も使用している人は、コンタクトレンズを使用していない人に比べ、角膜の細胞数が少ないという報告もあります。コンタクトレンズは装用時間を長くならないように医師の指示を守り、酸素透過性の高いものを選びましょう。
当院ではコンタクトレンズの処方を主に行っております。お気軽にご相談下さい。
投稿日:2017年11月12日 カテゴリー:コンタクトレンズ 眼鏡, 眼の症状